東洋の宇宙時間の数え方
昔の中国では、下記の表のように時間を数えていました。
(元会運世(げんかいうんせい)年月日辰の対照表です)
1日は、干支を用いて十二等分していました。
(日本もその数え方を用いており、「丑三つ時」や「正午」って言葉は、その名残です)
これを一辰(いっしん)といいます。
今で言うと、一辰=2時間です。
一日は、十二辰(=24時間)になります。
表の右下の「12」は、12辰のことです。
(ちなみに、昔の中国では、一辰(2時間)を八卦に合わせて八等分して、一刻と数えていました。
なので、一刻は約15分です。八刻=一辰ですね)
あとは表をご覧のとおり。
宇宙の時間も見ているので、一番左上では、時間の区切りも大きいです。
129600年。
単位は一元(いちげん)。物事のスタートからゴールまでの時間です。
この一元は、十二に分けられています。
10800年。(一元(129600年)÷12=一会(10800年))
単位は一会(いっかい)。一元 = 十二会 です。
この一会は、三十に分けられています。
360年。(一会(10800年)÷30=一運(360年))
単位は一運(いちうん)。一会 = 三十運 です。
この一運は、十二に分けられています。
30年。(一運(360年)÷12=一世(30年))
単位は一世(いっせい)。一運 = 十二世 です。
あとは、一年=十二月、一月=三十日、一日=十二辰、と読んでいきます。
個人の運勢を見るときは「年月日辰」を重視しますが、国家や地球の運勢を見るときは「元会運世」も見ます。
その見方を研究したのが、中国の北宋の邵雍(しょうよう)という人です。
宇宙の全てのもの(こと)の変遷や過程を干支や易で説明しようと、「皇極経世書」という本を記しました。
興味のある方は、「易學案内 皇極経世書の世界」(川嶋考周・著 明徳出版社)をご覧くださいヽ(*^^*)ノ
参考文献「易學案内 皇極経世書の世界」(川嶋考周・著 明徳出版社)